「雪月花(せつげっか)」

今からちょうど50年前、1967年6月、歴史的ロックフェスティバル「モーンタレーポップフェス」が開催されました。その出演者の中にインドのシタール奏者、ラビ・シャンカールがいて名演中の名演を残しています。このフェスティバルは映画になっていて、その映像を見るたびに思うのが、ラビの演奏を空の上から聴いていたインドの音楽芸能の神様クリシュナが「あっ、面白いことが始まった」と、下界に降りてきてその後ウッドストックまでの3年間を人間界で過ごしたのではないかと、不信心なアサクラは考えたりすることがあります。
今回、HURDYGURDYとツアーをともにした、詩の朗読にギターの演奏を添えるというユニークなユニット「雪月花」。ツアー初日の出演中、先に書いたような出来事がありました。その日、2番目の出番で彼女たちが演奏朗読を始めると、同時に突然激しい雨が降り始めました。会場は普段は喫茶店である名古屋は高蔵寺の「Cafe花音」。夕方、暗くなりかけた窓の外にその景色が見えました。そして、演目はすすみ、いよいよ佳境の作品「夏の裏景色」になるとさらに雨は激しく雷が鳴り始め、劇的な音響と照明効果をあたえました。「カミナリを呼び寄せるとはすごいな」と、思いながら、アサクラには天の神様が「あっ、いいことやってる! わしも一緒にやりたい!」と喜んでいるように思えてなりませんでした。実際、その後、駒ヶ根、上諏訪と続いたライブで彼女たちはお客さんの心を鷲掴みにしていきました。
あっぱれ、雪月花に幸あり。