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HURDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告1

HURDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告1

「雪月花(せつげっか)」

今からちょうど50年前、1967年6月、歴史的ロックフェスティバル「モーンタレーポップフェス」が開催されました。その出演者の中にインドのシタール奏者、ラビ・シャンカールがいて名演中の名演を残しています。このフェスティバルは映画になっていて、その映像を見るたびに思うのが、ラビの演奏を空の上から聴いていたインドの音楽芸能の神様クリシュナが「あっ、面白いことが始まった」と、下界に降りてきてその後ウッドストックまでの3年間を人間界で過ごしたのではないかと、不信心なアサクラは考えたりすることがあります。
今回、HURDYGURDYとツアーをともにした、詩の朗読にギターの演奏を添えるというユニークなユニット「雪月花」。ツアー初日の出演中、先に書いたような出来事がありました。その日、2番目の出番で彼女たちが演奏朗読を始めると、同時に突然激しい雨が降り始めました。会場は普段は喫茶店である名古屋は高蔵寺の「Cafe花音」。夕方、暗くなりかけた窓の外にその景色が見えました。そして、演目はすすみ、いよいよ佳境の作品「夏の裏景色」になるとさらに雨は激しく雷が鳴り始め、劇的な音響と照明効果をあたえました。「カミナリを呼び寄せるとはすごいな」と、思いながら、アサクラには天の神様が「あっ、いいことやってる! わしも一緒にやりたい!」と喜んでいるように思えてなりませんでした。実際、その後、駒ヶ根、上諏訪と続いたライブで彼女たちはお客さんの心を鷲掴みにしていきました。
あっぱれ、雪月花に幸あり。


URDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告2

URDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告2


「HURDYGURDY Hand Mades(物販)」

HURDYGURDYの物販の主力はもちろん音源である「「HURDYGURDY Live」ですが、資金力に乏しい我々が、ない知恵を絞って作り出した手製アクセサリーなどの「HURDYGURDY Hand Mades」。これまで好評をいただき、ツアーでは完売ということもしばしば。ところが今回、商品開発、製作の主なところをすすめるアサクラがツアー前に多忙で十分な製作時間がとれませんでした。そこで、品不足に危機感をおぼえたととっくんが「俺がやる!」と名乗りをあげました。これまでに何度も手伝ってもらったことがあるのでアサクラ宅で皮のブレスレット、キーホルダーなどの製作をしました。作業としては、皮のハギレから材料を切り出し、「HURDYGURDY」とアルファベットを刻印するところまでやってもらったのですが、「できたよぉ」と見てみると、ありゃりゃ・・・、文字が踊りまくって、その並びのなんとアバンギャルドなことか! しかし、アートディレクターであるアサクラはそれをよしとして、色を染め、全体の形を整えて製品として仕上げました。
昨今、私たちが触れる工業製品は文句のつけようもなく完成度の高いものばかりで、それに慣れきっています。それに引きかえ「HURDYGURDY Hand Mades」製品は、どこか素人っぽさがありますが、ひとつひとつ違った顔のある、チャーミングなところがあるかもしれません。また、こういう作業に手慣れたアサクラが文字を刻印すればそれなりにきれいにならびますが、精一杯やって、それで文字が踊るならそれはそれで味。均一な質感の工業製品ではない、一つ一つ手で作った物の肌触りを思い出していただけたら幸いかと。我々、HURDYGURDYのメッセージがそこにもあると考えています。


HURDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告3

HURDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告3

「ツアー仕掛人、トトキ」

今回でHURDYGURDYのツアーは通算5回目になります。

1回目 2015年10月 名古屋、浜松2days
(スランキーのナベジ君と)  
2回目 2016年6月 名古屋、豊橋2days
(ナベジ君と)
3回目 2016年10月 名古屋、大阪、京都3days
(HURDYGURDY単独)
4回目 2017年6月 名古屋、大阪、京都、豊橋4days
(単独、豊橋でナベジ君と合流)
5回目 2017年8月 名古屋、駒ヶ根、上諏訪3days
(雪月花と) 

アサクラは家庭時代から細々と都内でソロライブを続けてきましたが、HURDYGURDYを始めたのはつい3年前の2014年、すでに50代を半ばをむかえていました。で、活動を初めて1年ほどしたところで、「アサクラさん、ツアー行きましょう!」と、ととっくんとスランキーのナベジ君に背中を押されて、初ツアー。思えば、20代の終わり頃、「SHIFT DOWN」という「村八分」系のバンド在籍中に名古屋、大阪ツアーをしてから約30年ぶりのことでした。その時、大阪での共演が「メスカリンドライブ」だったことを思うと、ずいぶん昔のことと感慨深くもなります。
HURDYGURDYツアーの立案、企画、運営はおおむね、ととっくんです。名古屋を起点に、中山道を北上するルート、また、ユニットとして活動を始めた「雪月花」が同行するというのもととっくんのアイデアでした。緻密に組み上げたツアースケジュールを、自らの飲み過ぎでビミョーに狂わせながらも、だいたいのところは段取りのとおりに進ませ、肝心のライブは予想以上の成果をあげ、その功績は功労賞に値するでしょう。
ところで、アサクラはこのツアーに対してなにをしていたのでしょうか? それは、まぁ、いってみれば、影の存在というか、黒幕とでもいうのか? 
ととっくんが
「アサクラさん、今度はこういうふうにしようと思うんだけど、どう?」
と、問いかけると、
ゆったりと扇子をあおぎながら、アサクラ答えて
「やれ、わしが責任をとる」
もちろん、口ばっかり(田中角栄か!?) 。

アサクラは、この年齢になって、こんな「やんちゃ」ができるとは思ってもいませんでした。まさに、果報者です。


HURDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告4

HURDYGURDY、雪月花 中山道3daysツアー報告4

「なんとかなるかな」

「ここ、なんか、熱がある」
駒ヶ根のライブハウス「Nirvash」でリハーサルを終えた「雪月花」のギター、朱音ちゃんが言いました。
その言葉を耳にはさんだアサクラは、
「えっ? 風邪ひいた?」と聞くと、彼女は笑いながら
「そうじゃなくて、このお店自体に熱を感じるってこと」

この意味が理解できたのは、ライブがすすむなかで、共演者の方々の演奏を聴きながら、またお客さんの様子、そしてライブが終わってからの打ち上げでいろいろな話を聞いてからのことでした。
このごろ切に感じることで、とくに都市圏で起こっているライブハウス文化の後継世代の先細りは、切実なものがあります。現在、ライブハウスシーンを支える世代の中核は、演者、観客ともに90年代初頭のバンドブームの人たちで、年齢としては40代からそろそろ50歳前後にかかってきています。そのあとは、マンガ「けいおん」などの影響で音楽を始めた世代もありますが、規模ははるかに小さく、その人たちでさえ、30代半ばにさしかかっています。今回も、名古屋の「Cafe 花音」にお世話になった際、店主元橋さんとライブ後、こういった憂うべき内容の話をしたものでした。ところが、駒ヶ根だけでなく、これは上諏訪でも同じだったのですが、アサクラが感じたのは、「ここには未来がある」ということでした。20代から下は高校生まで、ここでは世代がつながっている。
実際、ライブ前にも、終わった後にも、用事で近くまで来たという若者たちが顔を出して店長さんやお店の人たちと楽しそうに話をしていました。ライブハウスの経営は地元との摩擦も含めて大変とのことですが、若者たちのよりどころになりながらお店をかまえ、それを出演者、周辺の人たちがささえている姿がありありとみえました。もしかしたら、なんとかなるかもしれない。アサクラはそんなふうにを思いました。
それと、「ここ、なんか熱がある」
その空気感だけで、磁場を感じとる朱音ちゃんもたいしたものです。

そして、このツアーの成功はそれぞれのお店が力量ある共演者をお世話してくださったからこそです。
Cafe 花音(高蔵寺) man of the moment
Nirvash(駒ヶ根) 高谷義信,GILL&TAKE
ドアーズ(上諏訪) ヤナギ,神風,Midnight flight,ヰタルオールドマン
みなさん、ありがとうございました。


2017年6月8日(木)御器所(名古屋)「なんや」

2017年6月8日(木)御器所(名古屋)「なんや」

出発直前、陽はでているのに小雨が降り出して
お寿司で、一番お稲荷さんが好きな(安上がりな人)アサクラは
「キツネの嫁入りとは、縁起の良い」と始まった今回のツアー。
案の定、名古屋入りしたときは晴れ。

ととっくんの組んだスケジュールどうりに到着したのに
リハ前後のどたばたで時間がなくなって
ステージ衣装に着替える間もなく、
移動中の服のままでの出演となりました。

まぁ、衣装と普段着と、どこか違うんだ?

というところもありますが。

ライブはいい感じでできて
共演のンダ君は全国をライブをして飛び回る若者、
さすがのライブでした。

ライブ後、初めての人、久しぶりに会う人たちとゆっくり話ができて
ツアーならではのよい時間を過ごしました。
なんやマスターのプヨさん、スタッフのみなさんに感謝します。

共演:Nの集落(ンダ from和歌山)


2017年6月9日(金)十三(大阪)クラブウォーター

2017年6月9日(金)十三(大阪)クラブウォーター

初日共演したンダ君も翌日大阪でライブということで
大阪まで一緒に移動。

そして、宿に到着してから、リハ入りまでに
準備に使える時間はわずか45分程度。
大急ぎで身支度を整える間に思うのは
「売れっ子タレントの生活とは、こういうものであろうか?」
などと。

この夜を、個人的に感想を述べれば、一言。
「大阪は、よい!」

共演の口石氏の大阪伝統のブルース。
傷心の松さんのクリエイティブに展開する昭和歌謡の世界。
パンキーな大阪の粋、サヨナラナイフのみなさん。
共演者にめぐまれ、お店のスタッフの皆さんに感謝します。

物販の売れいきも好調。
飲めないアサクラですが
たくさんの人たちと話しながら閉店まで楽しく過ごしました。
ととっくんはそのあとも友人と明け方まで別のお店へ。

ということで、
いつものこと、へべれけトトキが
まず起きてくることはなかろうと思いましたが、
チェックアウト1時間前にメールすると
「風呂入ってた」と返事あり。
これはスランキーツアーも含めて
「異変」と言ってよいでしょう(笑)。

共演:口石和人、サヨナラナイフ、傷心の松


2017年6月10日(土)京都「夜想」

2017年6月10日(土)京都「夜想」

梅雨入りしたと聞くものの、この日も晴れ。
つつがなく京都に到着して、予定時間に搬入。

ところが、リハが順調に終わっても
なんでかバタバタするのは
凝りすぎた物販のディスプレイをならべるため。

この日の共演は
虹色エレジー
ヤバオカムーブメンツ
EBBY(ex.JAGATARA, じゃがたら)
この強力な共演者の皆さんを差し置いて
HURDYGURDYは、なんと、トリ!
「いいのかなぁ?」と思いつつ
始まってみれば、いい感じ。
50半ばもすぎたアサクラが身をもって
ステージから「これ、いいでしょ!」
と自作のピアスをつけて、使用見本となった効果なのか
ピアスなど、アクセサリー類はほぼ完売!

ライブ後は、ととっくんのウッドベースが
皆さんの興味を引き、セッション大会。
アサクラは京都在住のかつての旅仲間と10年ぶりの再会で
話がはずみました。

共演:EBBY(ex.JAGATARA, じゃがたら)、虹色エレジー、
ヤバオカムーブメンツ


2017年6月9日(金)豊橋「アバンティ」

2017年6月9日(金)豊橋「アバンティ」

(ちょっと時間が経ってからの報告)

「一人前?」
昨夜はスランキーサイド、初の高円寺次郎吉ライブ。
普段のスタンディングライブとちがって、
老舗ライブハウスの空間では、
ロックンロールに回帰したスランキーの
渋みある側面が観られました。

ライブ後、ツアーを終えてから初めて会ったナベジ君と、
一緒に出演した豊橋アバンティでの話になりました。
あらためて、ハーディー相方のととっくんともに
アサクラの中学、高校の恩師2人への
恩返しに手厚い協力を得て、感謝にやみません。

中学3年時の担任だった恩師は、
ディランに傾倒した戦後第一世代。
「ビートルズはポップスとしてでなく、メッセージを聴き取れ」など
14歳の子供にでも手抜きなく(笑)
「人生、こういう方向もあるぞ」と道を示してくれました。

高校の美術の恩師は大学卒業したての兄さん先生。
70年代半ばレコードは高校生の小遣いでは高価な、
1枚2500円。
なかなか聴きたいものも聴けなかった時代ですが、
アサクラが「ジャニス、ジョニー・ウィンターが聴きたい」といえば、
翌日には持ってきてくれました。

そんなお2人も、70代、60代半ばを迎えられ
両人とも音楽好きで、趣味的にながら演奏もされます。
それなら、ちょっとステージに引っ張り上げようかと、
今回の郷里豊橋でのHURDYGURDY企画ライブとなり、
中学の恩師はご自身のアメリカンフォークグループでライブに正式参加。
高校の恩師はブルースハープをたしなむので
ナベジ君がアドリブで恩師をステージによんで
打ち合わせなしのぶっつけセッション。
ラストは「風に吹かれて」を出演者全員でセッション。
おかげで、一度に恩返しできてしまいました。

アサクラはかつての旅で
仏跡のある小高い丘の上から
見渡すかぎりのインド平原から昇ってくる
でっかい日の出を見ました。
あんな風景を見たのは
やはり恩師たちとの出会いあってのことと
このごろ思います。

で、先日
中学の恩師から
アバンティでのお礼をメールでいただいたのですが、
その文体が、
これまでの師弟のザックバランなものから
敬意を持った丁寧な言葉で感謝が綴られていました。
自分ごときにそんな扱いを受けて恐縮もしましたが、
「へぇ、一人前って、思ってくれたのかな?」
などと。
齢56にして
「これまで」にかたをつけられたような?
で、
アサクラは、「これから」に入ったのかな?

共演:ナベジ,太田やじのすけ,HOOT WHO'S WHO